au未来研究所

研究テーマ1 BE PLAYABLE コンセプトモデル化「Warmy」 開発レポート

選定理由

「BE PLAYABLE」をテーマに行われたハッカソンで、5つのプロトタイプが生まれました。検討を重ねた結果、コンセプトモデル化していくプロトタイプを、Warmy(ウォーミー)に決定いたしました。Warmyは「抱きしめることで想いを伝えるぬいぐるみ」です。
「ぬいぐるみを触ることでスタンプが飛ぶ」という仕様はシンプルながら、気軽な遠隔コミュニケーションや、ノンバーバルなやりとりなど、これからのコミュニケーションをさらに発展させる可能性を秘めていると考えました。Warmyは、今後KDDI、及びKDDI研究所がサポートし、コンセプトモデル化を目指し、発展させて参ります。

「Warmy」開発レポートvol.3

Update:2015/12/25

第3回ワークショプを開催

ハッカソンで生まれたアイデアから、スマートフォンとBluetoothでつなげるぬいぐるみ型のコミュニケーションガジェット「Warmy」のコンセプトモデル化を進めているau未来研究所。ターゲットと利用シーンをディスカッションした第1回、プロトタイプ2.0の作成とネーミングのアイデア出しを行った第2回につづき、いよいよ最後となる第3回ワークショップを開催しました。今回も、Warmyを開発したハッカソンメンバーと、au未来研究所メンバー、技術的なアドバイスを担当するユカイ工学が参加しました。


前回ワークショップにて宿題となっていたネーミング。開発メンバーからいただいた案のなかから、au未来研究所にて議論をかさね、ひとつにしぼりました。新たなコミュニケーションをつくりだすぬいぐるみに、という想いを込め「Comi Kuma(コミクマ)」に決定。このネーミングに合わせて、ロゴもデザイン。ロゴだけでクマのぬいぐるみが想起されるものになり、開発メンバーも「予想以上の仕上がり」と太鼓判。

そして、前回のものからさらに改良した、ほぼ最終形となるプロトタイプ3.0をお披露目。センサーについても具体的に検討し、組み込みました。また、開発メンバーからのアドバイスをもとに、かわいらしさを強調するため、目や頭を大きくするなど、内外ともにリデザイン。開発メンバーからも「かわいい!」の声が上がりました。

その後、お披露目イベントのスケジュールなど今後の流れが共有され、いよいよ具体性を帯びていくComi Kumaに開発メンバーの熱が上がるのを感じました。

Comi Kumaコンセプトモデルを制作

場所を移して、ここはユカイ工学のオフィス。ぬいぐるみデザイナーとエンジニアが集結し、Comi Kuma コンセプトモデルの制作に入りました。 今回制作するコンセプトモデルは10体。こまかな調整を何度も行い、カタチにしていきます。

今回ぬいぐるみを制作するのは、ぬいぐるみデザイナーのせこなおさん。数々のぬいぐるみを制作されてきたせこなおさんですが、このように全身に配線されたぬいぐるみを作るのは初めての試みとのことです。「今回一番のブレイクスルーは、機構をおしりから入れる形式にしたこと。背中から入れるよりもコンパクトで、目立つ部分にファスナーがなく、ぬいぐるみとしての手触りもよくなりました」。また、重要となるかわいらしさについては、「Comi Kumaは口を開けた笑顔がデフォルト。少々“幼さ”を意識してデザインしています。生地も短く起毛したものを採用し、“メカを感じさせないあたたかみ”を実現しました」。

センサーの精査やぬいぐるみへの組み込みを行うユカイ工学のメンバーは、INFOJARでもお世話になったエンジニアの伊藤伸朗さんに加え、エンジニアの池戸憲夫さん、ディレクターの矢島佳澄さん。「かなり小さくしましたが、機構はそれなりの大きさになっています。これらを、ぬいぐるみ感を損なわないよう組み込むのに苦労しました。また、ぬいぐるみでの遊びは、手足を決まった角度でまわすなど、キッチリした遊び方にはならないと思いますので、あえてアバウトさを残すようにセンサーの選び方・取り付け方も工夫しています」。触ったことを検出するセンサーは、電気を通す布と金属製のスナップボタンを組み合わせて作るなど、手芸とテクノロジーの融合を感じさせる仕上がり!ひとつひとつハンドメイドで作りあげます。

これまでコンセプトモデル共創の道のりをご紹介してきましたが、レポートはここまで。まもなく、完成した「Comi Kuma」をみなさまにご覧いただきます。どうぞ、ご期待ください。

「Warmy」開発レポートvol.2

Update:2015/11/26

第2回ワークショプを開催

ハッカソンで生まれたアイデアから、スマートフォンとBluetoothでつなげるぬいぐるみ型のコミュニケーションガジェット「Warmy」のコンセプトモデル化を進めているau未来研究所。ターゲットと利用シーンをディスカッションした第1回ワークショップにつづき、第2回ワークショップを開催しました。今回も、Warmyを開発したハッカソンメンバーと、au未来研究所メンバー、技術的なアドバイスを担当するユカイ工学などが参加しました。

au未来研究所では、この日まで、第1回ワークショップにてディスカッションされたものをベースに、ターゲットと利用シーンの検討を重ねてきました。原案の「カップル同士、言いにくいことを伝える」では利用が限定的になってしまうのではないかという懸念から、もう少し日常的にWarmyが活躍できるよう、「離れて暮らす祖父母と孫が、あいさつに使う」というコアターゲットを決定し、今回のワークショップで開発メンバーに提案しました。

Warmyを 「離れて暮らす家族をつなぐぬいぐるみ」に育てていきましょうとプレゼンするau未来研究所。コアターゲットの決定には、将来商品化することも想定し、ニーズや商品価値も織り込んで検討していることを伝えました。スマホを使いこなしきれない祖父母や孫に対し、IoTを活用した「スマホの次」の提案になりえるのではというプレゼンに、開発メンバーは「原案ではカップルに落としていたが、そもそものコアアイデアはノンバーバルな、言葉にできない・しないコミュニケーション。祖父母と孫というのは、コアアイデアに近く、WarmyがWarmyらしく役立てられそう」とコメント。

次に、決定したコアターゲットに沿った仕様の確認をしていきます。
「コミュニケーションが取れるようになりつつも、スマホを操作するまでにはいかない4~6歳の孫」を想定し、スタンプやスマホアプリなどのソフト面、ぬいぐるみのハード面を規定していきます。

ここで、au未来研究所がユカイ工学とともに作成した「プロトタイプ2.0」のお披露目です。ハッカソンでのプロトタイプではボア素材で手足を継ぎ目なく成形していたぬいぐるみですが、ユーザビリティや製品化した際のコスト等を考慮して、鮮やかなプリント生地でのパーツ成形型に方向転換しました。

今回のプロトタイプは、圧力や接触、加速度などを検知するいくつものセンサーと、胸にはリボン型のディスプレイを搭載。抱きしめたり、腕を曲げたり、キスをしたり!とさまざまなアクションに対し、Warmyが反応、胸のディスプレイにスタンプを表示します。

開発メンバーも、実際に触れて確かめます。アクションをするたび「ピコン」と反応するWarmyに感激の様子でした。

コアターゲットやぬいぐるみデザインの調整に伴い、ネーミングについても再検討していきます。開発メンバーからいただいた「Warmy」に代わるネーミングアイデア30案ほどをau未来研究所の方で精査していくことを宿題とし、今回のワークショップは終了しました。次回ワークショップにて、コンセプトモデルを完成させ、お披露目イベントに向け準備をしていきます。Warmy(仮)プロジェクト、いよいよ佳境に入ります。

「Warmy」開発レポートVol.1

Update:2015/10/26

第1回ワークショプを開催

「BE PLAYABLE」というテーマで行われたau未来研究所ハッカソン。そこで生まれた5つのアイデアのなかから、スマートフォンとBluetoothでつなげるぬいぐるみ型のコミュニケーションガジェット「Warmy」をコンセプトモデル化することを決定しました。先日、このプロジェクトの第1回ワークショップを行いました。参加したのは、Warmyを開発したハッカソンメンバーと、au未来研究所メンバー。技術的なアドバイスを担当するユカイ工学も駆けつけ、総勢20名ほどが集まりました。

ターゲットと利用シーンをディスカッション

ワークショップは、KDDI株式会社宣伝部 塚本陽一による開発メンバーへの声かけからはじまりました。「このワークショップの目的は、“シンクロ”。Warmyというアイデアを生み出したみなさんと、我々au未来研究所と。想いのすれ違いが起きないよう、すり合わせる会にしましょう」。

今回議題となるのは、想定される構成案の確認と、ターゲットと利用シーンに関するブレスト。開発メンバーから、あらためてWarmyの開発経緯とプロダクト概要についての説明を受けます。

それに対し、au未来研究所は、Warmyをスマホでのコミュニケーションを拡張しえる可能性を持っているプロダクトとしてとらえていることを開発メンバーに伝えました。また、コンセプトモデルの作成にあたり、Warmyとはぬいぐるみであること、触れることが入力となってスタンプに出力されるノンバーバルなコミュニケーション装置であるという2点は、重要なポイントであると確認しあいました。

次に、基本のハード構成と、想定されるセンサー案を見ていきます。ハードの方で実現可能なことを規定していくことで、アイデアのヒントを得る狙いです。au未来研究所の方で、ユカイ工学といっしょに検討していったセンサーと、そのセンサーを使うことで見えてくるインプットであるアクションとアウトプットであるスタンプをズラリと提示。開発メンバーの顔にも、期待の色が浮かんだように見えました。

基本の構成とハード構成を確認したところで、ここからが本日の本題。ターゲットと利用シーンに関するブレストを行います。Warmyを活用したコミュニケーションには色々な可能性がありそうだということで、原案の「カップル」にとどまらない、Warmyというプロダクトが最も受け入れられるターゲット・利用シーンを検討していくためです。ワークショップの参加者は20人。ひとり5案をノルマとし、100通りのターゲット・利用シーンを考えていきます。参加者たちは、配られた付箋に、20分ほどで黙々とアイデアを書き出していきました。

書き出したアイデアを壁に貼り出していきます。貼り出された付箋を見ながら、ひとりずつイチオシのアイデアをプレゼン。
当初想定していた「カップル」以外にも、ノンバーバルなコミュニケーションというヒントから、様々なターゲットと利用シーンのアイデアが集まりました。

今後、au未来研究所の方でこのターゲット・利用シーン案を持ち帰り、コアターゲットの検討と選定を行います。次回ワークショップにて、決定したコアターゲットと、それを踏まえた具体的な仕様案を開発メンバーにご提案することをお約束し、今回のワークショップは終了しました。

「ターゲットは恋人や夫婦というところで凝り固まっていた部分もあったので、新鮮だった。医師と患者や一人暮らしのお年寄りといったところにフォーカスをあてていくと、また違うビジネスが見えてくるようで、Warmyに新たな可能性を感じた」と開発メンバー。今後、au未来研究所との共創でWarmyがどう形になっていくのか、楽しみです。

MEMBERS
Warmy開発メンバー

こっぴー☆ミ

「自分たちが始めた小さなプロジェクトがどんどん大きくなっていき、とても楽しみです。たくさんのいろいろな方々の協力をあおぎながら、目指すはギネスです。“世界一売れたIoTぬいぐるみ”として認定されるまで、がんばります。」

じぇにふぁ〜

「ゼロからものが生まれ出す現場に立ち会えること、光栄に思っています。こうしてアイデアが実際にプロダクトになっていくところに、イチから関わるのは初めてです。自分が参加するからには、いいものにしたいです。」

あずあず

「最初はほんの小さいアイデアだったWarmyが、世の中の役に立つものに育っていくということが、とてもうれしいです。このぬいぐるみの登場によって、ひとりでも多くの方の心が豊かになればいいなと思っています。」

おさっく

「じつは前回のハッカソンの際に、Warmyのポイントが伝わり切っていないような気がしていて、今日まで不安でした。でも今回、フィジカルな、ノンバーバルコミュニケーションが大事だよねというポイントが共有できていることがわかって、とても安心しました。このメンバーなら、よいものが作れると思います!」

ミスター

「私事ですが、今年結婚しました。一緒に住んでいても、ちょっとしたすれ違いって多いですよね。なのでWarmyのアイデアが決まったときから、絶対欲しい!と思っていました。開発者としても、未来のいちユーザーとしても、今からとてもワクワクしています。」